鍵トラブルを防ぐ！鍵が回らない時の対処法と鍵交換方法

鍵が回らなくなる原因は多岐にわたります。一般的には次のようなトラブルが考えられます。
　● 鍵穴の汚れや詰まり：鍵穴にゴミやホコリが蓄積すると、鍵が引っかかり回りづらくなります。特に雨や風が吹き込む玄関ドアでは、こうしたトラブルが頻発します。
　● 鍵自体の摩耗や変形：長年使われた鍵は徐々に摩耗し、鍵穴とフィットしなくなります。曲がったり傷がついた鍵も、鍵穴内でスムーズに動かなくなります。

鍵が回らない時、まずは潤滑剤（専用のシリコンスプレーなど）を試してみましょう。鍵穴に少量を吹きかけてから、鍵をゆっくりと回してみます。もし効果がない場合は、鍵穴内のゴミや汚れをエアダスターや細いピンセットで取り除くのが有効です。ただし、何度も試して効果がない場合は、早急に鍵の専門業者へ相談しましょう。無理に鍵を回そうとすると、鍵が折れたり、鍵穴自体に損傷を与える恐れがありますので注意が必要です。

鍵穴の詰まりは、ホコリやサビ、ゴミの蓄積が原因です。屋外に設置された玄関のドアや外部の倉庫などでは、これが一般的な原因となります。汚れがひどい場合、潤滑剤やエアダスターで改善できないこともあるため、鍵穴クリーニングサービスを提供している鍵業者に相談することをおすすめします。専門的なクリーニングを行うことで、鍵穴内の汚れが除去され、鍵がスムーズに動作するようになります。

鍵の形状が歪んでいたり、摩耗している場合は、鍵を交換するのが最善策です。例えば、鍵が削れすぎて鍵穴の中でフィットしない、もしくは一部が削れてしまっている場合は、今後もトラブルが頻発する可能性が高いです。こうした場合、シリンダー自体の交換が必要となります。特に防犯性の高い鍵への交換を考えることで、さらなる安全対策も可能です。

鍵が回らないトラブルが頻発する、もしくは鍵が古くなっている場合、鍵交換を検討すべきタイミングです。一般的に鍵は5〜10年の間に交換することが推奨されていますが、鍵の状態や使用頻度によって早めに交換が必要になることもあります。特に、鍵穴がぐらついたり、鍵を差し込んだ際に異常な感触がある場合は、シリンダーの劣化が進行している可能性が高いため、鍵交換が急務です。

鍵を交換する際には、防犯性能の高いものにアップグレードするのが望ましいです。例えば、ディンプルキーや電子錠は、従来の鍵よりもピッキングに強く、より安全性が高まります。

鍵が回らなくなる原因の多くは、日常的なメンテナンス不足から来ています。定期的に鍵穴の掃除を行い、潤滑剤を使用して動きをスムーズに保つことが重要です。特に玄関の鍵は毎日使用されるため、年に数回は潤滑剤を使用して鍵穴内部の摩耗を抑えるように心がけましょう。

鍵穴の掃除には専用クリーナーやエアダスターが効果的です。これにより、鍵穴内に溜まった汚れを取り除くことができます。注意点として、潤滑剤を使用する際は、油分のある潤滑剤は避けることが大切です。油分が鍵穴内に残留すると、逆にホコリやゴミを引き寄せ、鍵が再び回らなくなる原因になります。

皆さんは、自転車の整備やドア蝶番の動きをスムーズにするときにKURE556を使われたことや、使ったという話を聞いたことがあると思います。しかし、鍵が回りにくいからといって、KURE556を使うことは絶対にやめましょう。鍵穴にKURE556を使うことで、逆に鍵が回らなくなってしまうこともあります。その理由をこれから見ていきましょう。

● KURE 556は油性潤滑剤であるため、ほこりやゴミを引き寄せやすい
　鍵穴に吹きかけると、内部に残った油分がほこりやゴミを付着させ、これが蓄積されると鍵がスムーズに回らなくなります。
● 油が鍵穴内で固着することがある
　時間が経つと、KURE 556の成分が固まり、鍵穴内に油膜を作り、それが動作を悪化させる原因となります。
● 鍵穴内部のメカニズムにダメージを与える可能性がある
　鍵穴内には繊細な部品が多いため、KURE 556のような汚れやすい潤滑剤を使うと、これらの部品の動きが妨げられることがあります。
● 適切な潤滑剤ではないため、効果が一時的
　KURE 556は一時的には効果があるかもしれませんが、時間が経つと汚れやゴミが蓄積し、長期的な対策には向いていません。