トクリュウから守る！網付き窓ガラスの防犯対策

トクリュウとは、SNSや掲示板を利用して集まる流動型の犯罪グループです。匿名性が高く、犯行を指示する人と実行する人が分かれていることが多いため、追跡が難しいという特徴があります。特に人通りが少なく、防犯設備が乏しい場所をターゲットにして、手早く侵入して短時間で退散します。

トクリュウは「窓は防犯が甘いことが多く、施錠が甘かったり網付きガラスでも簡単に破られる」という理由で、ドアよりも窓からの侵入を選ぶ傾向にあります。侵入に時間がかかる家や手間がかかる防犯設備が施されている家を避ける傾向があるため、窓の防犯を強化することがトクリュウ対策として有効です。

網入りガラスは、火災時にガラスが飛び散らないように作られており、網が入っているだけで強度は通常のガラスとあまり変わりません。網があるため防犯性が高いと思われがちですが、その見た目に反して実際は衝撃に弱く、バールやドライバーといった工具を使って網の部分を突破されやすいという特徴があります。むしろ網が窓を破る手がかりとなり侵入しやすい場合もあるため、網入りガラスをお使いの場合は、追加の対策が必要です。

名前を聞くと非常に高い強度を持っていて、窓の防犯性を高めてくれると思われますが、防犯効果は高くありません。そもそも強化ガラスは、「防犯」を目的としたものではなく、火災などの災害時の安全性を高めることを目的としたものです。強化ガラスは、割れた際に粉々になるという特性があり、災害で窓が割れても、住人が割れたガラスで怪我をしにくくなるのがメリットなのです。ガラスの強度としては、一般的な単板ガラスよりも高いとされていますが、打ち破りやこじ破りに耐えられるほどの強度は持っていませんし、防犯目的ならオススメできません。

合わせガラスは、2枚のガラスの間にフィルムを挟んだ構造のガラスのことで、ガラスが割れたときの衝撃物の貫通性能とガラスの破片の飛散防止性を高めています。UＶカットガラスや遮熱ガラスなど様々な種類のガラスがあります。普通のガラスに比べると防犯効果は高いと言えます。

防犯ガラスは、合わせガラスの一種で2枚のガラスの間に厚いフィルムを挟んだもので、高い防犯性能を持ったガラスです。通常の衝撃や工具での破壊が極めて困難で、侵入までに相当な時間がかかるため、トクリュウのような時間をかけたくない犯罪者には非常に有効です。防犯ガラスは強い耐久性を持つため、住宅の窓に使うと安心です。一方デメリットは、他のガラスに比べ高額なことです。

網入りガラスの脆弱性をカバーするためには、防犯フィルムの貼り付けが有効です。防犯フィルムを窓ガラスに貼ると、ガラスが割れにくくなり、万が一割れても破片が飛び散らず、フィルムが侵入を阻むため、防犯効果が高まります。特に厚めの防犯フィルムはトクリュウにとって、破るのに時間がかかるため侵入をためらわせる要素となります。

補助錠は、窓のサッシ部分に取り付けることで不正開閉を防ぎ、窓からの侵入を大幅に防ぐアイテムです。トクリュウは短時間での侵入を目指すため、こうした二重の防犯対策が大きな効果を発揮します。特に地面に近い窓やベランダに面した窓など、侵入されやすい窓に追加することで防犯効果が高まります。